Q2.上流と下流で棲む魚の種類は違うのですか?
 大きく異なります。水温適性(どんな水温が好きか)、海水への適応能力(塩水でも平気か)などが影響し、一般的には種類数は下流ほど多くなります。また、平野部にある湿地や田んぼの近くを好む魚も多いようです。
 国土交通省の「河川水辺の国勢調査」によれば、河口より上流5km以内では30種類が確認され、スズキ、ボラ、マハゼ等の汽水性の魚類が混じります。一方、河口より80〜90km上流にある名倉川や段戸川(山の中の渓流)で確認された魚種は10種未満と、とても少なくなっています。
 「海の魚が長い年月をかけて、川でもすめるようになった」
と、考えると、魚にとって川の上流が、厳しい条件だということが想像できるね。 
 川魚にとって、海がふるさと。アユや、ウナギや、サツキマスは海へ旅に出るんじゃなくて、川が旅の途中なんだよ、きっと。




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