TRY−a  水 族 館 記

9月 7日 アメリカナマズ捕獲調査

 阿摺ダム下流(藤沢地区)の矢作川で、アメリカナマズの捕獲・調査を行った。アメリカナマズは、正しくはチャネルキャットフィッシュといい、北米から来た外来魚。特定外来生物に指定され、許可なく飼育することも、生きたまま移動することも禁止されている。そんな厄介な外来魚を駆除するためには、まず、相手のことを知らなくてはならない。そこで、TRY−aは、こんな調査をやってみた。

巨大なワナを仕掛けてみる
 150cmの土管にアミをつけ、巨大なウケを作ってみた。ナマズは暗いところが好きだし、大好物の魚のエサを入れておけば、きっと大量間違いなし。で、結果は・・・。  残念ながら、イシガメ1匹。仕掛ける場所が悪かったのかなぁ?

流れの中をすいすいと泳ぎ、アメナマを探す。
アメナマは夜行性なので、危険な夜の川にも。
川に潜って調べてみる
あれこれ想像するよりも実際に見るのが一番と、カッパ(山本研究隊長)が川に潜った。で、結果は…? 残念ながら石の下にも岩の穴にも、アメナマは発見できず。でも、まだまだあきらめないよ〜。

ガサガサで幼魚をさがす
夜釣りで捕獲を試みる
 小さなことからコツコツと。アシの根際や石の下をガサガサやって、アメナマの幼魚を探す。
ギギ、アカザ、シマドジョウの幼魚を発見したよ。
「釣れないね」
「ウナギでもいいから釣れないかな」
「うな丼食いてぇ〜」
調査がやがて、オヤジの夜遊びに変わっていく。

 川の調査は難しい。ため池のように水を抜いたり、アミを巻いたりできないからね。「なかなか捕れないもんだね」とあきらめかけた午後3時。ダムの放水口に一人で向かった新見潜水隊長から携帯電話の連絡が入った。
「釣れた、釣れた!!でも、重い〜。上がってこんから、助けちくり〜!!」


下流で慎重にタモを差し出す館長。しくじってはならんと心なし手が震えてる??
「やった〜」という潜水隊長の会心の笑顔。それもそのはず、20分以上もアメナマとの格闘をくりかえしたのだから。
キタ、キタ、キタ〜!!!
弓なりの硬調アユ竿。竿には糸をワイヤーに換えた友釣り仕掛けがついている。もちろん、アメナマは生きたアユに飛びついたわけだ。

これが、アメリカナマズだ!
 今回、捕獲したアメナマはこれ1匹だった。(体長62cm、2,5kg。推定5歳の中型)。みんな楽しそうに笑顔を浮かべているけれど、心中は複雑。本当は外来魚の調査などやりたくないんだ。ペットの放流は、絶対にやめようね。


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